MSXプログラミングで必要な機材【コントローラー編】

MSXプログラムミングで開発したゲームプレイ用のコントローラー

MSXはパソコンですので、ゲームの操作をキーボードで行うことも可能ですが、拡張端子に接続するコントローラーが販売されています。プレイアビリティの向上にもつながりますので、手に入れることをお勧めします。

MSXプログラムミングで開発したゲーム用コントーラーの形式

MSXに接続できるコントローラーは拡張端子(D-SUB9ピン)に接続されます。上下左右の方向キーとアクションボタンが2つある形式です。 パドルコントローラーやマウスなど特殊なものもあります。

ゲームパッド型

ゲームパッド型の代表例はファミコンのコントローラーです。 十字キーが左側にA,Bボタンが右側についています。 MSXではスタートとセレクトはないのでファミコンの2P側のコントローラー(ただしマイク機能なし)同等となります。 両手で持ち左右の親指で操作するコントローラーです。

MSX用の販売されたコントローラーのいくつかはファミコンのコントローラーと同じ金型(すなわちフレーム)が用いられています。 十字キー、ボタン、各種ゴムパーツの精度が低いものがありますので、ファミコンのコントローラーから移植すると操作性が向上します。 Panasonic、Availなどのメーカーから販売されております。

MSX用コントローラー ゲームパッド型の例

*上記写真のAEVELのコントローラーは、見た目通りファミコンのコントローラーと同じ金型を使っているようで、十字キー、ボタンともに換装できます。 特に十字キーと内部のゴムをファミコンのものに換装すると操作性が向上します。

アーケードコントローラー型

アーケードコントローラー型は特に方向キーの操作性が重要なシューティングゲームに向いています。レバーの上下左右のスイッチの カチッ という音、軽い抵抗感がフィードバックとなり、自身の操作が今どこにあるかを認識できるのが特徴です。 自機の動きを微調整したり、素早く切り返したりの操作が容易です。 ボタンについては大きめのものがついており、親指以外の指での操作も可能です。

操縦桿型

操縦桿型は現代のゲーム機ではほぼ見かけませんが、MSXでは各社より販売されていたようで中古でもよく見かけます。片手でコントローラを支え、もう一方の手で操縦桿を握り上下左右に動かし、左手の親指でアクションボタンを押す形式が多いようです。 慣れの部分もあるでしょうが操作性がよくないので避けたほうが良いでしょう。

ただし、中古品としての価格は安めですので部品取り(D-SUB9ピンのケーブル)として購入するのはアリです。 まれにアクションボタンが一つのもの(もう一つのボタンの信号線が省略されているもの)がありますので、当たりはずれがあります。

その他のコントローラー

その他のコントローラーとして、マウスがあります。ボール式のもので2ボタンタイプのものです。 ゲームでどこまで使えるかは未知数(あまりよくわかっていないので)です。 マウスの左ボタンを押しながら電源を入れるとマウスの上下左右の動きと2つのボタンが通常のコントローラーと同じ動きをするようです。 特に活用例は不明ですがネタとしてマウスでゲームをするのも面白いかと思います。

MSX用コントローラー マウスの例

 

MSXプログラムミングで開発したゲーム用コントーラーの必要条件

必ず必要なのが、上下左右の方向キーとボタン2つです。 これを押さえておけば問題はないです。
一方で連射装置の有無はお好みでよいでしょう。

市販のゲームの中には方向キーが斜めに入力されるとキャラクターが止まってしまうものがあります。このようなゲームをするには方向キーを4方向に制限できる機種が良いでしょう。

わたくしの手持ちソフトでは【ポニカ CHECKERS in TANTANKたぬき】、【ASCII ヘリタンク 】が方向キーが4方向に制限したほうが操作性が向上するものです。 このソフトをプレイする際は、自作のコントローラー(以下写真)を使っています。 方向キーは三和電子製のアーケード用ジョイスティックとし、4方向に調整しています。

自作コントローラー

また、2つあるボタンの並びについては規格がなく、ロードランナーの左右のレンガ堀りの方向が該当ボタンの左右と入れ替わっているものがあります。 そのようなコントローラーでも内部の線の入れ替えだけで左右のキーが入れかられるためご自身で改造しても良いでしょう。
MSX対応のものは価格が高めですので、安価なコントローラーを改造して自作することもできます。

MSXプログラムミングで開発したゲーム用コントーラーの改造方法

まずはベースとなるコントローラーを準備します。 方向キーの操作性が良いものがおすすめです。ファミコンでもいいですし、メガドライブ用でも構いません。 次にD-SUB9ピン互換のコネクター、ケーブルが必要です(PC用はMSXの機種によってはエッジ部分が干渉することがあります。メガドライブ用でしたらケーブルはそのまま利用可能です)。

MSXのコントローラーのピンアサインは以下のとおりです。 これはMSX本体側のコネクタを正視した図ですので、コントローラー側のコネクタの場合は左右逆になります。 この図を参考にコントローラー側の信号線を直結するだけです(IC等介せずに直結。GNDはすべて共用)。

コントローラーピンアサイン

ファミコン、スーパーファミコンなど手に入りやすいコントローラーのケーブルを付け替えてMSX用にすることもできますし、メガドライブでしたらケーブルはそのままで必要な信号線を付け替えるだけでMSX用にすることができます。 メガドライブのA B CボタンをTRIG1 TRG2 TRG1に割り当てることでロードランナーの掘る方向とボタンが一致するタイプにも対応できます。

まとめ

今回はゲームで使うコントローラーについて紹介しました。 キーボードでゲームを操作するのに慣れていないと難しいですし、MSX本体のキーボードの劣化、故障も起こりえます。 外付けのコントローラーでしたら交換や修理も容易ですので1つ手に入れてみてはいかがでしょうか。